絵地図作家・村松 昭さんの新作「博多湾周遊絵巻」「大宰府・天満宮散策絵図」完成!


【絵地図を創った理由/博多湾周遊絵巻】



 美しい自然や海岸線が残り、邪馬台国時代からの多様な古墳・史蹟の宝庫である博多湾。近代以降、埋め立てが進み景観は変化してきましたが、それでも豊かな自然がまだまだ残されています。そんな中、博多湾の水質は、下水処理設備の完備などで一時期ほどの水質汚染はありませんが、このところ毎年発生する外洋性の赤潮被害、不法投棄ごみや生活ごみなどで決して良い環境ではなくなりつつあります。
 私たちの博多湾は魅力的な地として中世から現代に至るまで「絵図」「古地図」に度々描かれています。
今回、「博多湾の今」を、著名な絵地図作家である村松昭氏(東京都府中市在住)を招聘して描いてもらいました。後世へ残すに値する、素晴らしい絵地図にするには、延べ数十日にわたる綿密な現地取材スケッチを行い、のべ十回以上のチェック作業を経て、まさにすばらしい作品として仕上がっています。
 取材中には能古島でアサリ貝が2年続けて全滅していることや、博多湾全体でも二枚貝が激減していること、そしてしそれは二枚貝をエサにしている野鳥などの生態系へも今後影響が出てくるであろうこと、同様にこの冬には養殖海苔、ワカメともに全滅だったことなどが判明し、NHK福岡放送局にてニュース等で取り上げられました。



 今回の「博多湾周遊絵巻」は、博多湾とその周辺の以下の情報を盛り込みました。子どもも大人も楽しめる、楽しみながら郷土・博多の知識も身につく教材としても活用いただけます。また、古墳・史蹟文化財をはじめ、野鳥や魚介類、自然景観・眺望ポイント、巨樹・花の名所なども盛り込み、さらには船乗り込み・白魚漁などの新旧風物詩も入っています。
また、良質な水と自然が必要な酒造酒蔵、伝統漁などの地域が誇るべき文化も盛り込みました。


 絵地図には、博多湾を形成する大地や自然、水にまつわるものや、伝説・歴史などを中心に掲載しました。

●古墳・墳墓  ●遺跡(出土品) ●神社・仏閣  ●名所・旧蹟
●天然記念物  ●巨樹・巨木   ●花の名所   ●紅葉の名所   ●草花
●野鳥     ●魚介類     ●自然・景観  ●眺望ポイント  ●公園・自然林
●海水浴場   ●温泉      ●交通機関   ●伝統漁     ●伝統芸能
●歴史建造物  ●酒蔵      ●その他 etc


 折り目の部分には、博多湾にまつわる歴史や自然、文化から、博多湾が抱える問題点までコラム形式で計9つ紹介。

●博多湾の位置  ●今津湾とカブトガニ  ●元寇       ●金印・古墳・奴国
●漁業(アサリ、若布問題) ●野鳥    ●和白干潟と野鳥  ●伝説・文化
●植物・巨樹・菜の花



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