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 博多湾は、九州・福岡県福岡市にあります。人口140万都市である福岡市7区のうち、東区・博多区・中央区・早良区・西区の5つの区が博多湾に面し、「暮らしやすさ」ランキングで毎年上位に来る福岡市にとって大きな魅力要素のひとつでもあります。
 湾の入口には、2005年3月20日の「福岡県西方沖地震」で最も被害の大きかった玄界島があり、国宝「金印」で有名な志賀島と、湾内には作家・壇一雄が晩年に暮らした能古島の3つの島があります。西方に広がる糸島半島から志賀島まで、博多湾の形が羽を広げた鶴に見えることから、古来より「舞鶴」の呼び名もあり、筑前福岡藩を納めた黒田家の居城、福岡城は別名「舞鶴城」とも呼ばれます。
 また、広域地図を見ると判るように、玄界灘を挟んだ朝鮮半島や東シナ海を経た中国大陸との距離が近く、古くから大陸文化の入口、対外交流の玄関口として博多湾は重要な役割を担ってきました。福岡からは、東京へ行くのとほぼ同じ距離で上海へ届き、大阪と同じ距離にソウルがあります。札幌と北京がほぼ同じ距離で、今も博多湾を含む福岡市が「アジアの玄関口」と呼ばれる由縁です。
 ただし、入り江である博多湾の水深は、一番深い所でも約20m。湾の奥は5m以下ととても浅い海でもあり、明治以降の近代化の中で様々な課題を抱えても来ました。(以下、別項へ続く)

MAPIO/Royalty Free Digital Maps (C)NijiX

 下の地図を見ると判るように、博多湾のある福岡は日本の他の大都市よりも韓国や中国、台湾などの東アジア各都市との距離が近く、アジア各国からの留学生も数多く暮らしています。
MAPIO/Royalty Free Digital Maps (C)NijiX

博多湾絵地図プロジェクト


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