オールド観光案内図コレクション/山口県
宇部市「宇部市鳥瞰図」
吉田初三郎 画 鳥瞰図サイズ:500×175mm
発行:宇部市役所・昭和28年頃・表面カラー刷/裏面1色刷小冊子 ※直筆トレース図は当館蔵




ヌ拡大図はこちら 鳥瞰図絵の第一人者・吉田初三郎の戦後作品。宇部興産など宇部躍進の礎を築いた渡辺扇の記念館なども見え、工業都市として躍進する当時の宇部市の町並みを詳細に描く。25年版と基本構図は同じだが、彩色タッチ等は全く異なり、この作品の彩色を担当したのは二代目となる吉田朝太郎であるのに対し、25年版はおそらく中村滋郎(当時は独立直後で仕事は少なく、手伝った)作と考えられる。その証拠に、昭和38年に再度山口へ招かれこの図の製版印刷を担当した渡辺氏に仕事を依頼されている(中村治郎作品譜より。25年版のタッチは治郎のこの時期の作品「横須賀市」などと同じである)。またこの作品は田川市・宇和島市と並んで初三郎の最後の現地踏査取材地のひとつと考えられる。同市文化財課で原画所在を問い合わせたが未だ確認できず。原画の所在情報を求む!

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↓この印刷物の直筆トレース図である(当館蔵)。幅1.5mほどの図でこれと同サイズの絹本彩色原画が存在する。

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