オールド観光案内図／大分県

オールド観光案内図コレクション／大分県

別府温泉御遊覧の志おり「日本第一の温泉別府亀の井ホテル御案内」
吉田初三郎画　鳥瞰図サイズ：770×177mm
発行：亀の井ホテル　大正16年（昭和2年）・表面カラー刷／裏面1色刷・印刷折本

�拡大図はこちら　大正広重こと、鳥瞰図絵師・吉田初三郎の作品。初三郎最大の盟友、別府観光の祖・油屋熊八の依頼により作成。スポンサーの亀井の井ホテルが別府の大半を占めるという、大胆な構図。このコンビで数々のイベント企画や日本八景の当選（温泉部門第１位）など観光別府の売り出しに成功する。久住飯田高原「長者原」の名付け親も初三郎。パンフレットには熊八のコメントが以下のように記載されている。
「本図を諸君に捧ぐるに方りて」本図の作家・H.YOSHIDAは、最初有名なる孟郎鹿子木の門に学びたるが、観光国たる日本に、未だこの風景を如実に伝ふ可き絵図なきを見、十九世紀中葉における有名なる画家広重の道中記を研究して吉田独特の鳥瞰図を創作した。H.YOSHIDAは、日本政府鉄道省より発行せる「鉄道旅行案内」の挿絵を描くため、殆んど日本の全ての名所を踏査し、又単独にも日本全国の名所につき其の作品を公にしている。日本における代表的鉄道、汽船、ホテル、遊覧地、その他の交通機関で発行する高級案内図の殆ど八割は氏の作品である。氏がこの鳥瞰図を創意してから十五カ年、既に四百六十余種を描き、日本政府の出版、及び大阪朝日、大阪毎日等大新聞の付録画、その他公私を合すれば、優に一千二百余万部を発表している。そして日本皇太子殿下（昭和天皇）よりも其作品に対し、「是れは綺麗で解り易い」との御嘉賞を拝し、又、英国皇太子、瑞典皇太子に作品を献じて賞賛を受けた多くの名誉を持っている。……（以下略）」

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