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戦前の鳥瞰図絵師「前田虹映」ご子息の公式サイト
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 地図の中のカテゴリ、戦前の観光ブームにのって大流行した観光鳥瞰図の
 制作者といえば、「大正広重」と名乗り第一人者として再評価が高まって
 いる吉田初三郎が有名だが、その初三郎工房の一番弟子にして昭和初期の
 初三郎作品に欠かすことのできない画家に「前田虹映(まえだこうえい)」
 がいる。

 筆者はこの前田虹映画伯が好きで、このメルマガでも書いたことがあるの
 だが、その前田画伯のご長男から連絡をいただき、先日お会いしてきた。

 昭和20年に病死した画伯の作品は、初三郎のもとより独立した昭和11
 年から僅か9年ほどの間、7〜80点ほどが残っていると言われているが、
 初三郎全盛期の犬山市「蘇工画室」時代の様子や跡地、日本一の桃太郎神
 社などゆかりの地にも案内していただき、前田画伯をライフワークで研究
 している私には光栄なひとときだった。

 画伯の作品の原画は、自宅に残っておらずその所在があまり知れていない
 のだが、私が動ける範囲の九州北部での研究は少しずつ進んでいる。
 福岡市博物館には、福岡市を描いた鳥瞰図2点と観光絵葉書などの原画が
 9点残っており、その現物確認写真(博物館にて許可)を手土産とした。

 同博物館には、師匠・吉田初三郎の原画も2点あり、その両方を一緒に観
 比べたのであるが、私の素直な感想は「独立後の虹映は、初三郎を超えて
 いる!」だった。それほど、虹映画伯の原画は「構図・彩色・躍動感」の
 どれをとっても初三郎と甲乙付けがたいほど素晴らしかった。

 その前田虹映の、まさしく「公式」サイトが以下。

 ◎鳥瞰図絵師 前田虹映
 http://www5e.biglobe.ne.jp/~kouei/

 ※近々「地図の資料館」サイトでも、前田画伯の専用コーナーを設けるの
 でお楽しみに!耶馬渓や虹の松原など、観光地絵葉書もお薦め!
 続々と前田画伯の「原画」確認進行中。その情報も随時お伝えします。
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